本文へスキップ

マンションの住宅性能表示を参考にしましょう。

住宅性能表示制度

劣化対策等級

住宅性能表示制度 写真

住宅性能表示制度を利用したマンションでは、そのマンションがどれだけ
長く生活できるように造られているかを、一般の人にもわかりやすく 表示しています。
マンション購入の際にはこれを参考にすることで、優良物件を見分けやすく
なるのでぜひ活用しましょう。
住宅性能評価の中に劣化対策等級という項目があります。
この等級ごとに期待できる耐用年数があり、等級3なら3世代、75〜90年 の耐用年数ということになります。
等級2なら2世代の間、50〜60年の耐用年数です。
等級1は建築基準法に定められた対策がなされているという、いわば最低基準 はクリアいています、ということになります。
2世代、3世代というのは、等級3の物件なら75〜90年もの耐用年数を 見込める建物であるので、自分の世代・子供の世代・孫の世代までは 使えるということを示しています。
建物本体の造られ方によってこのような違いがあり、等級によってもかなり 差があります。
ですがこの年数は、日常的なメンテナンスがきちんと行われていること、 災害は考慮されず通常の自然条件が続くを前提としています。



建設住宅性能評価

マンションの耐久年数は50年程度と考えられていますが、 設計や施工・維持管理がしっかり行われていれば耐久年数100年の マンションになることもあり得ます。
マンションの耐久年数に大きく影響しているのが耐震性能で、 マンションの耐震性能を知るには1981年以降の新耐震基準になって いるかが一つの目安になるでしょう。
また耐久年数を延ばすには設備配管類も耐久性のある設計になっていること、 メンテナンスがしやすいようになっていることが大切になってきます。
そして100年の耐久性がある設計をしたとしても、肝心の建築工事が その通りに行われないと耐久性は下がってしまいます。
コンクリートの品質が基準値にちゃんと適合しているか、手抜き工事は していないか、コンクリートの保温養生や塩害対策がされているか、 建築現場をチェックすることも重要なことです。
住宅性能表示制度の建設住宅性能評価を利用しているマンションなら、 国土交通省大臣の指定を受けた第3機関が建築現場での評価を行い、 住宅評価書を交付していますので、このマークのあるマンションなら手抜き工事の心配も少ないといえるでしょう。



建築基準法

建築基準法とは建築物の個々の安全性や居住性を一定レベル以上に 保つことを目的とするとともに、健全な都市づくりに欠かせない 建築物の秩序について示した法律です。
法体系は三つの要素からなります。
ひとつは法令運用上の総括的なもので、適用の範囲、原則、制度、手続き、 罰則規定などがあります。
あとのふたつは、単体規定と集団規定と呼ばれるものです。
その建築物が建築基準法に適合しているかどうかは、建築主事が建築確認を 行って判断することになります。
この建築確認は単に建築基準法の確認であり、つまり形式的な最低基準の チェックしかされません。
誤解されている方も多いのですが、建築の性能を鑑定・保証するものでは ありませんので、建築基準法を満たす物件だからといって安心できる マンションというわけではないのです。
単体規定個々の建築物の構造耐力、防火や避難施設、衛生設備などに関する 安全確保についての規定集団規定建築物の集団である街や都市において、 安全で合理的な秩序を確保するための規定、というものなのです。



バナースペース