一戸建てであろうと、アパートであろうと、マンションであろうと、耐用年数というものがあります。
中古マンションを購入する際の一つの目安ともなります。購入を機にリノベーションして、さらに性能を高める方もいらっしゃいます。
もちろん新築で購入して住み続けている人も、年月の経過とともにリノベーション・リフォームの必要性が出てくるかもしれません。
今マンションに住んでいる人も、これから住もうと考えている人も、このサイトでマンションの耐用年数について考えてみませんか。
マンションはコンクリートでできているから長持ちするはず、
60年は大丈夫と思っている人も多いでしょう。
60年という数字は鉄筋コンクリート造のマンションの資産を計算する便宜上、
財務省が決めた法定耐用年数の60年からきているようです。
しかし1998年の税制改正で、鉄筋コンクリート造の建物の法定耐用年数は
47年と短くなっています。
住宅性能表示制度である程度マンションの寿命を見極めることも出来ます。
住宅性能評価を取得しているマンションにはマークが付いており、
建物本体の劣化のしにくさ、中性化対策や強度の高いコンクリートの使用
など一般人ではチェックするのが難しい部分も、住宅性能表示制度で
簡単に見分けることができます。
首都圏の新築分譲マンションのや大手デベロッパーの供給する分譲マンション
ではこの制度を利用しているものも増えています。
中古マンションの耐震性と築年数は大きな関係があります。
中古マンションの安全性・耐震性は、築年数からもある程度判断することが
できますし、築年数だけでなく建築時期によっても耐震性に違いが
見られます。
その理由は建築基準法の改正に関係しています。
建築時期・築年数から耐震性を判断すると、1982年以降のマンション
なら耐震基準のしっかりした建築されていると判断できます。
1981年に建築基準法が改正され、それに合格する耐震対策が
なされているマンションならある程度安心できると考えられるでしょう。
また2005年の耐震偽造問題を受け、2006年にも建築基準法の
大きな改正がありましたので2006年以降のマンションならかなり信頼
しても良いかも知れません。